Event Report vol.1:『世界が広がる、働く場所の未来』

アフターコロナの環境の中で、リモートワークが広がる中、自然環境に配慮しながら「働く場所はどうするか」「働き方はどう変わるか」「自分の会社では実際どうすればいいのか」という3つの観点で、「5年後の働き方コンソーシアム」のメンバーと共に、全3回に渡ってイベントレポートをお届けします。

場所にとらわれない働き方への実証実験を開始。

株式会社KabuK Style(代表取締役 砂⽥憲治/⼤瀬良亮)が事務幹事を務めている「5年後の働き方コンソーシアム」は、ワーケーションをご体験いただく「5年後の働き方体験」を含む「法人向けテレワークに関する総合ソリューションサービスの実証実験」を実施しており、参加企業の本格募集を2020年6月1日(月)より開始しました。

▼下記詳細となります▼

https://hafh.com/topics/6385

自然環境に配慮しながらリモートワーク。アフターコロナの働く場所はどこになる?

まず第1弾として、「働く場所」にフォーカス。登壇者が実体験やみなさまからの疑問をもとに、環境に配慮しながら働く場所の未来にについてオンラインイベントを開催致しました。

●登壇者

・株式会社KabuK Style 代表取締役 大瀬良 亮(ファシリテーター)

・株式会社いいオフィス 代表取締役 龍﨑 宏 

・株式会社NECネッツエスアイ 新事業開発部 推進課長 田中 涼子

・株式会社KabuK Style HafH Travel 事業責任者 舘野 和子

オンラインイベントの様子を、以下のカテゴリでまとめてお伝えします。

01.テレワークという働き方

02.自宅で働くテレワークから、場所にとらわれないワーケーションへ

03.最後に

  01. テレワークという働き方

緊急事態宣言後、企業の正社員の方のテレワーク実施率は全国平均でおよそ3割、人数にして760万人の方々がテレワークを実施しています。テレワークに対して、ハード面、労務面、コミュニケーション面、システム面など課題と感じる点がいくつかある中で、テレワークに対する考え方や、在り方などについて議論しました。

▼テレワークは企業にどの様な変化をもたらすか。

・業務効率の改善、イノベーションの創発

– テレワークへの導入は、オフィス改革を始めとした業務のスリム化にある。

オフィスの在り方を見直す一つに会議室の削減がある。会議室を減らし、仕切りのないミーティングルームを増やすことで、社員間の柔軟なコミュニケーションを促す。

また、日々作成される紙媒体の資料をデータ化し、ペーパーレスにする事でいつでもアクセス可能な状態へ移行し、業務管理の整理が可能となる。

これらの取り組みが「どこでも集まり情報共有できる環境」を実現するため、結果としてテレワークが可能な業務基盤が構築される。

– 注意すべきポイントとしては「テレワークへ移行することを目的としないこと」。

テレワークへ移行することで得られる生産性や時間効率の向上はあくまでも副次的なもの。働く時間と場所の制約を取り除く事で、多様な働き方や新たなイノベーションを創発する仕組みづくりができ、個人のロイヤリティの高まりへと繋がる。

▼テレワークをするために求められもの。

・意識面、モチベーションの管理

– テレワークをしている人もテレワークをしていない人もフェアな評価が得られる設計と体制づくり、また社員各々が自律した業務遂行意識を持つ事のできるモチベーションの管理がテレワークをする上で大切な観点となる。

そのため、不信感を抱かないようにするための労務管理ツールや、業務成果を評価できる体制の整備と導入が必要となる。

– またどこでも働ける環境を確保しつつ、より多くの人が制約に縛られず働くことの出来る環境の整備には、テレワークを推進する側と実行する側の双方における「共創意識」が不可欠である。

・自宅から歩いて行けるところにコワーキングスペースがあるよさ

 – 新型コロナウイルスの感染拡大が広く及んだ中、多くの会社員の働き方が変化した。

その中には在宅勤務を行う事の難しさに直面した方も多い。

今まで、フリーランスやノマドワーカーのための機能やコンセプトとして設計されてきたコワーキングスペースを、オフィスワーカーにとって快適に働くことができるものにする事でこれらの課題は解決する。「自宅から歩いていける距離にあるコワーキングスペース」というものが、テレワークにおいては必要な選択肢として求められてくる。

・信頼関係の構築

– リモートワークをする上では、社員間における信頼関係の構築が非常に重要となる。この信頼関係の上に、場所にとらわれない働き方が成り立つ。

オンラインミーティング、バーチャルコワーキングスペースといった様々なwebツールやITサービスを駆使する事により、オフライン以上の活発な意見交換や交流といったものを進めていく。

▼オフィスの在り方

・オフラインとオンラインのバランス

– テレワークが進む事で、社員がリアルで集まれる場所としてのオフィス活用が進む。

オフラインで会う頻度の少なさが、より帰属意識としての高まりや密度の高いディスカッションへと昇華する。

今後のオフィスの在り方は「働くための場」としてではなく、無駄をカットした先にある、信頼関係を構築するための「集まれる場」として存在していく。さらにはオフィスの空間デザインというものが会社のブランドを表現していく時代になる。

・サードプレイスとしてのオフィス

– 会社員の多くが自宅や近くのカフェ、コワーキングスペースで働く機会が増える。仕事をするだけではない、くつろげる場所としてのオフィスなど、今後は働くことだけが全てではない「サードプレイス」としての機能が重要視される。

  02. 自宅で働くテレワークから、場所にとらわれないワーケーションへ

自宅で働くことだけがテレワークではなく、近い未来の選択肢として、場所にとらわれず「自分が好きな場所で働ける」テレワークの在り方を、その広がり方をテーマに視聴者の方のご意見も踏まえディスカッションしました。

▼ワーケーションの可能性と広がり。

自分たちの家で仕事ができることが実証された中で、旅行もしながら働けるのではないか、と注目されてきているワーケーション。

今回、イベントにご参加頂いた方々へのアンケート結果を通してもワーケーションへの期待の高まりが感じられる結果となった。

▼テレワを止めるな。新しい働き方へ意識すべきこと。

・働くことの本質を考えるマインドチェンジ

– 働ける場所が自由になったとき、最も重要なことは、成果を見える形で残し維持していくこと。

これまでは、少なからず「オフィスにいる時間」=「働いている時間」だとカウントされてきた。ワーケーションやテレワークが普及していく中、働く側においては「働いた成果」により評価を得る、という成果主義のマインドに切り替える必要性がある。

個人のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方は、個人のロイヤリティを高める働き方として理解し、成果にコミットしていくことが求められていく。

 03. 最後に

働き方改革は、プライベート時間を確保するために働く時間を抑制することではなく、ライフスタイルに合わせた柔軟な生き方、働き方をすることで、企業と個人の間に『共創』を生み出し、人的資産価値を高めていくことです。

テレワークなど新しい働き方を推進する上で、大切な観点となる「未来の働き場所」について、第1弾を取り上げさせていただきました。

Next Event:6/18-6/19 5年後の働き方を考える、テレワーク体験

5年後の働き方コンソーシアムの活動の第2弾には、「会社員限定!5年後の働き方を考える、テレワーク体験 in 軽井沢」を開始します。

5年後の働き方コンソーシアムのメンバーが全員集合。この先の働き方が気になる方はぜひ、オンラインのパートにご参加ください。
※申し込みURL:https://nws-618.peatix.com

第3弾には、「世界が広がる、働き方の未来」についてトークイベントを実施します。
※申し込みURL:https://nws-625.peatix.com/

※5年後の働き方コンソーシアムとは?

多様なワークスタイルに合わせた人材活用、およびそれが選択可能な社会を支援するために「働く場所」「滞在場所」「仕事」と、それを支える環境やシステムを統合的に検討、ご提供していくための取り組みを実施します。多様な働き方を体現するコンソーシアム5社のサービスを統合し、ノウハウやテクノロジーを新しい働き方の実現へ向けたトータルソリューションとして提供しています。

▼※詳細はこちらのプレスリリースをご確認ください▼

PR TIMES :「5年後の働き方コンソーシアム」を5社で発足。

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